ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ

本文

病院長挨拶

ページID:0001023 更新日:2023年6月5日更新 印刷ページ表示

ご挨拶

院長

 


 安芸太田病院長
 結城 常譜 (ゆうき つねつぐ)

 

安芸太田町は高度に高齢化が進んだ地域であり、安芸太田病院は早くから町とともに地域包括ケアシステムの構築に取り組んできました。令和2年からは新公立病院改革プランの策定を院内外の委員によって着手し、令和4年に経営強化プランを完成、この中で病院が果たすべき使命、ミッションを新たに定めています。

近年の病床の再編ですが、令和2年10月に、入院ベッドの機能を地域ごとに適したバランスに是正する地域医療構想に沿って、それまでの急性期病棟を地域包括ケア病棟に転換しました。今までと同様に病気やけがの治療、手術を行える病棟でありつつ、在宅に退院するための治療、リハビリを強化しています。
高齢化と切り離せない認知症ですが、早期対応や介護者への支援が進み、認知症対応の様々な施設が増え、安芸太田病院にあった認知症病棟はその役割を、在宅や他の施設に譲った形となってきました。令和4年初めから、広島県、広島大学、広島市立北部医療センター安佐市民病院などの病院、施設と連携をとりながら、安芸太田病院の精神科診療の再構築、認知症病棟に入院する方の施設入所や転院などを進め、令和5年3月末をもって認知症病棟を閉鎖しました。この間、入院されていた認知症の方たちとご家族の皆様には様々なご協力をいただきました、あらためてお礼申し上げます。
令和5年度には、慢性期の機能をもつ安芸太田病院の療養病棟52床のうち10床を医療と介護の中間的な施設、介護医療院に転換することを計画しています。「住まいと生活を医療が支える介護施設」と表現されるもので、病院の中にあって、医師が常駐し、介護施設では困難であった医療行為も行え、かつ人生の最後のみとりにも対応した介護施設です。

これらの再編の間、新型コロナウイルスの重い負担が安芸太田病院にものしかかっていました。発熱外来の確立、来院前のインターネットAI問診の導入など、ソフト、ハード両面の改善をすすめ、感染者の入院治療の受け入れを開始しています。行政と協力して新型コロナワクチンの接種も推進し、令和5年5月末の時点でのべ1万5千回を超えました。一方で、面会や集会の制限、検査や手術の延期など、皆様にも数々のご協力を強いてきています。新型コロナ感染症は2類から5類感染症に移行しましたが、医療機関である病院内においては、いましばらく感染対策へのご協力を続けていただきますよう、お願いいたします。

安芸太田病院は令和5年8月に受審する病院機能評価を一つのステップとして、病院の運営管理、医療の質を改善しつつあります。これからも、人としての尊厳が約束された地域社会を目指し、皆さんが健康に基づいて輝かしい人生を歩むことをサポートできるよう、進歩を続けてまいりますので、どうか、ご意見、ご指導を賜りますようお願い申し上げます。