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病院事業管理者挨拶

ページID:0001022 更新日:2023年6月5日更新 印刷ページ表示

ご挨拶

管理者

 


病院事業管理者
平林 直樹 (ひらばやし なおき) 

 

 

安芸太田町病院事業に興味を持って頂き有難うございます。
広島県で人口が一番少なく高齢化率が一番高いのが安芸太田町です。
その中で病院事業では安芸太田病院と安芸太田戸河内診療所を運営しております。
このページのアクセス頂いた方が病院か診療所のいずれかにご興味を持たれているのか、あるいは安芸太田町に興味を持って町の情報を集めておられるのか定かではありませんが、知って頂きたいことを羅列してみます。
安芸太田町は広島市の隣町で通勤圏内にも拘らず、町内にある広島県最高峰の恐羅漢山にはスキー場が整備され、近くの山焼きで有名な深入山はハイキングに最適です。三段峡は日本の特別名勝に指定されており、温井ダムは日本で2番目の大きなアーチ式ダムで、筒賀の大銀杏は全国でも屈指の枝ぶりを誇り、棚田100選に選ばれた井仁の棚田でとれる新米は格別の味わいです。
この風光明媚な安芸太田町で、私達は医療の原点に立ち返り、未来に向け新たな地域医療を興そうと考えています。
医療はその技術的な進歩とともに2極化しました。高度急性期医療と、地域に密着し患者さんの日常を見守る地域包括ケアシステムの根幹を担う地域医療です。私が医師になった1980年頃は診断、治療、退院後の継続した外来診療ならびに最期の看取りまで一医療機関で一人の医師が患者さんと深く関わりながら行うことが出来ました。そこが魅力で外科医になりましたが、今は違います。高度急性期医療に身を置く医療者は、患者との密接な関係よりも、平均入院期間8~10日の中で確実に治療を完結させる技術が求められています。
約30年前に文部省在外研究員として米国に手術手技を学びに短期留学した時の外科の教授が、『全米各地から手術を受ける前日に飛行機で飛んで来て、手術の翌日に退院するので患者とのコミュニケーションを取る時間も無く大きな問題だ』と言っていたのが今、日本でも現実となっています。
安芸太田病院の隣には地域包括ケアシステムと言う造語が作られる前から患者に限定することなく住民の生活を守るための保健・医療・福祉統括センター(健康福祉課)が併設されており、安芸太田病院および保健・医療・福祉統括センターの職員は脈々とその精神を受け継ぎながら、今まさに新たな時代を見据えた今までの延長線上に無い地域医療を興そうとしています。
人とひとの繋がりの中にこそ医療を提供するものの喜びがあると思っている貴方・貴女。
未来に向け自分たちが受けたい医療を私達と一緒に実践してみませんか。