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今回おじゃましたのは筒賀に住む池野さんのお庭です。
伺ったのは秋も深まる頃でしたが、コスモスとシュウメイギクがまだまだきれいに咲いていました。
始まりは、亡くなった愛猫が寂しくないようにと、お墓の周りにお花をたくさん植えたこと。しかし、お墓の周りだけのはずが、月日と共にどんどん拡がり、今では裏庭一面がお花で埋め尽くされています。
季節ごとに花は入れ替えるそうですが、一番の見ごろは5月~6月。
薔薇が最も美しい時期とのことです。
こだわりは、すべてのお花を種から育てることだそうです。苗は買わず、ご自分でポットに種をまいて苗作りからはじめると、買ってきた苗とは可愛さが全く違うとのこと。
一方、隣接している畑ではいろんな種類の野菜を栽培しています。年間スケジュールを立て、連作障害が出ないように植える場所を細かく調整しています。
冬に霜よけの必要な植物は、ビニールをかけて温かくして育てています。しかし、いくつかあるビニールには、ある侵入者がいるそうです。
その侵入者とは、猫。ぽかぽかで気持ちがいいのでしょうね。池野さんの家の付近には、避妊去勢をしている地域猫が3匹います。毎日居心地のいい場所を探して暮らしているそうです。
ガーデニングのきっかけでもある猫。
お花と猫は、昔から癒しをくれたそうです。自分にはかけがえのない存在だと話してくれました。
夏の暑さ対策、グリーンカーテンです。
朝顔できれいに作られたグリーンカーテンで、見た目も涼しく快適に過ごせます。
ガーデニングが一段落する冬。
雪の多い地域でもある安芸太田町です。厄介者にされがちな雪ですが、池野さんはとても楽しんでいました。温かい照明で寒さも忘れるような演出をしたり、ジブリでおなじみトトロとねこバスの雪像を作ったり。お庭も雪の間は別の楽しみ方があります。
また、お家の中にはペレットストーブがあり、冬は大活躍。ストーブの周りは猫が陣取るそうです。
お伺いした日、畑で採れたかぼちゃで作ったプリンをごちそうになりました。とてもおいしかったです。
後日、自作のイチジクジャムをいただきました。中には大きなイチジクがゴロっと入っていました。ヨーグルトに入れて食べるのがおすすめとのこと。また、畑のハブ草で作ったお茶も、とても香りがよく、甘みがありました。
自然の恵みを上手に活かし、自分のペースで暮らしている池野さんです。
昔から記録する事やメモすることが癖になっているという池野さん。見せてもらった手帳には文字や図がびっしり。
庭も畑も、どの位置に何を植えたらどうなったかを記録をしているといいます。
現在はスマートフォンで気軽に画像を残せます。花や野菜たちも、実りのピークにしっかり撮影。しかしそれだけではなかなか見返す事がないので、毎月冊子にもしているそうです。
仕事も子育ても一段落し、現在はボランティアをしながらガーデニングや畑を楽しむ日々を送っている池野さん。
現在もお庭は拡大中。来年は新しいエリアができるそうで、また伺うのが楽しみです。