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キャンプ場をゼロからスタート!里山暮らしのすすめ。

ページID:0004777 更新日:2022年2月1日更新 印刷ページ表示

東京から実家のある小板へUターンし、2020年8月8日にキャンプ場「小板まきばの里」を共同経営者の西田さんとオープンされた見浦さんにお話を伺いました。

東京でお仕事をされていた見浦さん、実家に戻られてキャンプ場をオープンしようと思ったきっかけはなんですか?

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共同経営者の西田さんと見浦さん

共同経営者の西田は会社の同僚で登山仲間です。週末はよく一緒に登山やキャンプに行ったものです。​ほぼ同時に定年を迎える私たちは、55歳を過ぎたころから定年後の人生についてあれこれ話をするようになりました。私たちの年代は年金支給が65歳からになる一期生。年金が出ない5年間、さらにそれに続く長い定年後の人生をどう生きるのか。人に迷惑をかけないようにピンピンコロリと終わるには、その日がくるまで体力気力が充実した生活を送ることが不可欠。そのためには、何かの形でやりがいを持って働きながらその日が来るのを迎えたいものだと考えました。

そこで年齢とともに衰えていく体力・能力に合わせてペースダウンしながら働き続けられる仕事を探しましたが、手に職を持たないサラリーマンではこれはという仕事は見つからない。いろいろ考えているうちに共通の趣味であるキャンプができるキャンプ場をやるというアイディアが出てきました。それはいい考えだとインターネットで調べたら、土地代や造成用の重機などで初期投資が4000万以上かかるとか。それなら私の実家の見浦​牧場の近くでやれば、重機は貸してもらえるかもと考えたのが、見浦牧場の一角でキャンプ場をやるという構想の始まりです。

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​木材を加工する西田さん

キャンプ場をゼロからスタート。心に残ったエピソードを教えてください。

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​キャンプ場づくりのエピソードを語り出すと長くなるので、キャンプ場のお客様に関するエピソードをお話しします。

一番印象に残っているのはキャンプ場に来られたお客様が天の川まで鮮明に見える星空に感動されたことです。キャンプ場のある小板は、空が広い上に広島市内からの光が深入山で遮られて夜は稜線まで真っ暗になる星空スポット。それでも、焚火やランタンで照らされたテントサイトにいると星が出ていることには気づきません。10分ほど暗闇に目を慣らして初めて満天の星空が見えるんです。頭上に広がる星空に気づいて欲しいという思いから、昨年から星空案内をはじめました。快晴の月明りがない夜には、参加希望のお客さんに声をかけてガイドをします。林道を歩いて星空観察スポットにつくと「わあ、きれい」と一斉に歓声が上がります。

また、キャンプ場に来られる子ども達が本当に面白い。びっくりするようなことをするんです。砂利石を割ったり落としたり、霜柱の氷を集めたり。何でもないものが珍しい。空いた時間に子ども達と笹舟を作って遊びます。隣接する牧場の子牛に餌をやったり、集めた落ち葉で焼き芋を焼いたりすることも。ほとんどの子が初めての体験に大はしゃぎです。

そんなお客様の様子を見ていると、普段の生活の中で自然にふれることが減っているんだと実感します。日常の生活が自然からずいぶん離れたところにある。そんなお客様がキャンプ場で自然とのふれあいを満喫して「また来ます」と笑顔で帰って行かれる、それを見送る時に「キャンプ場を作って本当によかったな」と思います。

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安芸太田町の魅力はどんなところでしょうか

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安芸太田町は人とのかかわりの中に自然があります。キャンプ場を作った場所は60年以上前に人が住まなくなった耕作放棄地。水路は土砂で埋まり、雑木やイバラやツルが生い茂り、うっそうとしたジャングルのような状態で、昔の里山の面影はありませんでした。それを西田と2人で少しずつ草を刈り、木を伐り、根を掘り起こし、整地していきました。すると手を入れたところにカワラナデシコやササユリやリンドウなどの山野草が咲いたり、ミツバツツジやレンゲツツジがたくさんの花をつけてくれるようになりました。

このように、里山の自然は人が手を入れることで維持される自然なのです。安芸太田町には、山焼きすることで牛を放牧するための草原を維持してきた深入山や、たたら製鉄に必要な炭を作るために維持されてきた落葉樹の山々など、人の暮らしの延長線上にある美しい歴史のある里山の自然がたくさんあります。そんな安芸太田町ならではの里山の環境に、広島市内から一時間ぐらいで来ることができる、それが安芸太田町の一番の魅力だと思います。

​​移住を検討されている方へメッセージをお願いします。

街の暮らしは自分でできることが少なくて、何かしようとすると有料のサービスを利用しなければならず、何かとお金がかかります。でも、里山ではその気になれば、畑で野菜を作ったり、木を伐って薪にしたり、シイタケを栽培したり、野山で山菜を摘んだりと、お金を使わなくてもできることが本当にたくさんあります。もちろん、冬の除雪や夏の草刈りなど、自然がこちらの都合などお構いなしに仕事を作ってくれるので、やりたくなくてもやらないといけないことも多いのですが、やった分だけ確実に達成感が味わえます。そして、ふと感じる空の青さや夜空の星や鳥の声など、身近な自然がいつも心を癒してくれます。里山暮らしは、季節の移り変わりを肌身に感じながら自然を相手に体を動かすことで、健康で心豊かに生活することができると思います。

また、里山は、効率重視でハイペースな街で暮らしている人たちに、安らぎを提供できる場所です。私たちのキャンプ場は里山の中にあり、そこでは里山の暮らしで普通にできることが体験できます。星空観賞、ホタル観賞、落ち葉焚き、笹船流し、雪遊び、シイタケ狩りなど、それがここに来てくれる街の人たちの心の疲れを癒しています。是非、私たちのキャンプ場で、里山暮らしの一端を体験してみてください。

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小板まきばの里 <外部リンク>
山里暮らし初心者日記<外部リンク>