【Rターン】子どもが少ないからできること～みんなの成長を見守る楽しみ～

平成26年4月に安芸太田町で助産院を開業された小野さん。

小野さんの移住された地域は、広島県山県郡のほぼ中央に位置し、広島市内、北広島町へのアクセスが便利な場所です。住まいは安芸太田町に、仕事は町内や広島市内へと幅広く活躍をされています。

　過疎地域での子育てに心強い味方が増えました。少子高齢化のまちにまた新たな風が吹いています。
※Rターンとは、自分の起源（ルーツroots）の土地に移住すること

安芸太田町へ移住されたきっかけは？

　元々、父の実家があり、祖父が住んでいました。幼いころから、盆や正月には親戚が集まり、みんなで一緒に過ごし、夏は川、冬は雪で遊びまわっていました。

　しかし、祖父が亡くなってから住む人がいなくなり、私も従妹たちも大きくなるとなかなか集まることも少なくなってきました。そのうち家もどんどん朽ちていきました。

　たまに親戚が集まると、「昔は田舎にみんなが集まって楽しかったよね・・・」という話になります。だったら・・・もう一度、みんなが集まる場所を作りたいなと思って改築しました。きれいになったからには住まないと・・・ということで住んでいます。

少子高齢化の安芸太田町でなぜ助産院のお仕事を？

　出張ケアを行おうと思っていたので、拠点はどこでもいいと思っていました。

　そんな中、安芸太田町、北広島町には開業助産院はありません。確かに赤ちゃんは少ないけど母乳育児や子育てで困っていく方はいらっしゃって、1時間以上かけて市内の助産院や産婦人科に通っていると聞いたので、そんなお母様と赤ちゃんのお役に立てると思っています。

　赤ちゃんが少ないからこそ、みんなの成長を見守ることができるので楽しみです。

実際に住んでみての感想は？

　安芸太田町に来てから、空気や水、新鮮な野菜のおかげか、肌のトラブルが少ないです。そういえば安芸太田町の皆さんは、本当に肌のきめが細かくて、しわが少ないです。そのせいもあって、若く見えて、年齢を聞いてびっくりすることが多いです。

安芸太田町の魅力は？

　皆さん親切で、人と人とのつながりの深さに驚かされます。

　開業して挨拶に回った時も「あそこに行ったらいいよ」と、どんどんいろんな方を紹介していただきました。一見、ぶっきらぼうで言葉が少ない方でも、とても親切で、先のことまで手を打ってくれていることがあり、本当に助かっています。

田舎暮らしの大変さ、困ったことは？

　夏の草刈り・・・冬の雪・・・・

　皆さんの「コツ」をおしえてもらったり、力を借りてなんとか過ごしています。

移住を検討されている方へメッセージ

　移住してすぐにインターネットで配信している「安芸太田町ラジオ化計画」に出演させてもらい、意外と「若者が多く」て「みんなで盛り上げていこう」と楽しんでいるのを知りました。

　これからも、いろんな企画があるみたいなので、私も楽しみにしています。