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アメリカからUターンし、安芸太田町で「mm project」や「茶ちゃのわ会」で活動する水野さん。環境の変化を上手に乗り越えたお話をご紹介します。
水野さんは20代後半にアメリカへ渡り27年間アメリカで生活、2014年安芸太田町へUターンしました。
初めにアメリカへは知り合いのアーティストのアシスタントをするために行かれました。その後ご縁で現在の旦那さんと出会われ結婚、お子さんを出産されました。
旦那さんもアーティスト。土や木で彫刻作品を制作されています。
安芸太田町に帰ってきたとき、「27年間のアメリカ生活はいったいなんだったのだろう?この地でどうやって生きていけば良いのだろう。」と生活の変化に戸惑い、自信を無くしてしまったそうです。
そんな時大好きな「アートを展示できる場所」を自分で出来ないかと考えはじめます。
場所探しをしていた時、知り合ったCafé Rinの山根さんから、物件の隣が空いていると聞きました。「ここならカフェ帰りのお客さんが寄ってくださるかもしれない」と思ったのです。場所も国道沿いで、立地も良い!
水野さんは当時の仕事を辞め試行錯誤のうえ、地域でのアートを中心とした活動mm projectを立ち上げようと決意します。
仕事中の水野さん
mm project
2015年9月22日、mm projectがオープンしました。最初のアーティストは旦那さんで陶芸家の水野峰夫さん。
その後、同級生や地域の方からアーティストさんの情報を教えてもらい、いろいろな作品展を現在も行っております。
生まれた地で四季を感じながら大好きな芸術とともに忙しい日々を過ごされています。
当時の旦那さんの作品
町内出身アーティストの展示会チラシ
現在、水野さんは地域のみなさんと「茶ちゃのわ会」という野草茶を広める活動しており、野草を使った商品を考案し現在販売しています。
厄介な野草を「草は恋人」と言いながら非常に楽しく野草計画を進めています。水野さんはこうした活動の中で地域の方と交流を重ね、徐々に居場所が広がり少しずつ自信を取り戻していきました。
「都会では自分の存在が小さく孤独を感じたりすることが多かったですが、小さい地域だと自分の存在が大事にされ私でもみんなの役に立つのだなと少し自信が持てます。安芸太田町が移住される方にとってそんなところであって欲しいなと思っています。」と水野さん。
茶ちゃのわ会のみなさん
野草を摘む作業
野草茶と作品の湯呑
野草茶のフレグランス「onigiri」
mm projectの運営、地域の方との交流やイベントと、さらに住んでいる自宅の「古民家再生プロジェクト」に着手しました。
江戸後期建築の古民家(自宅)を活用しようと現在計画中だとか。「ここで何をするか検討中、人が立ち寄る場所としてお茶を出したり、交流の場でもあってもいいし、あれもこれもと(笑)」と目を輝かせ楽しそうに話をしてくださいました。
水野さんは安芸太田町という地域に支えられ約4年間過ごしてきて、元気や自信を取り戻すことができました。そして地域にとっても水野さんの存在は大きなものになっています。
「皆の夢が叶う場所であったり、、、、mm projectもそんな場所であったら良いなと思います。」
【サイトのご案内】
mm project現代アートギャラリー&アートプロジェクトスペース<外部リンク>
活用予定の古民家玄関
おしゃれな仕事場