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式辞
本日ここに、戦没者ご遺族をはじめ ご来賓各位のご参列のもと、安芸太田町戦没者追悼・平和祈念式典を執り行うにあたり、戦争により犠牲になられたすべての御霊に対し、安芸太田町を代表して、謹んで哀悼の誠を捧げます。
今日、私たちが享受している平和と繁栄は、戦争によって命を奪われた方々の尊い犠牲と、戦後の国民のたゆまぬ努力の上に築かれたものです。肉親を亡くされ、深い悲しみを抱えながら戦後の苦難に耐え、家族を支えてこられたご遺族の皆様方に、心から敬意を表しますとともに、この戦争の惨禍を教訓として、平和の尊さを伝え続けていただいた諸先輩方の取り組みにも、心から感謝を申し上げます。
戦後80年の節目であった昨年から一年が経ちました。この間、イスラエルとハマスの間で停戦が発効し、約2年にわたる大規模な戦闘に一定の区切りがもたらされる一方で、今年の2月には新たにアメリカとイランの間で大規模な軍事衝突が始まり、ロシアとウクライナの間の戦争は侵攻開始から4年が経過し、未だに終戦の気配はありません。
平和祈念資料館の入館者数が過去最多を記録するなど、平和を求める市民の声は確実に高まっているにもかかわらず、暴力の連鎖が繰り返される国際社会の現実を目のあたりにすると、もどかしさに押しつぶされそうになりますが、それでも我々は、平和とは決して当たり前に与えられるものではなく、一人ひとりが築いていくものであることを自覚し、行動を起こし続けなければなりません。
今年、本町ではこの式典に併せて、筒賀小児童による合唱と、加計高校美術部の作品展示を行います。彼等もまた、広島の子どもとして、行動する責任を果たそうとしています。私たちもまた、広島の自治体の一つとして、国際音楽祭の開催やインバウンド交流の促進など、他者との共感を深める場を継続するとともに、真の平和の実現に向けて、すべての町民が安心し、心豊かな生活を送ることのできる住みよい町を目指し、皆様とともにより一層の努力をすることを、今日、改めてお誓いいたします。
結びに、戦没者すべての御霊の安らかなご冥福と、世界の平和と繁栄を願い、併せて本日ここにご参列いただきました皆様のご健勝、ご多幸を心よりお祈り申し上げまして、式辞といたします。
令和8年8月15日
安芸太田町長 橋本博明
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