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安芸太田町民生委員児童委員による学校訪問を行いました
民生委員・児童委員(以下、民生委員)の認知度が低い若年層へ、民生委員の存在・役割・活動内容の周知と理解を目的とし、町内の学校訪問を行いました。
訪問パターンを2つ用意し、各学校が選択したパターンで実施しました。また、子供への周知が保護者など周りの大人への周知にもなり、住民の困りごとを相談しやすい環境作りに繋げることで「大人になったら民生委員になってみたい」と思う子供を増やす狙いもあります。
訪問の前後でアンケートを実施し、結果を集計することで訪問による理解度の向上率を可視化しました。
訪問パターン
<朝礼時間パターン>
民生委員の自己紹介、役割・活動紹介を口頭で簡単に行い、PRグッズを配付。
実施学校:加計小学校、筒賀小学校、戸河内小学校、安芸太田中学校
<授業時間パターン>
民生委員の自己紹介、役割・活動紹介など資料を用いて詳しく説明し、紹介動画の視聴やPRグッズを配付する。その後、児童・生徒と質疑応答を含めた交流をし、理解を深めることで、民生委員という存在を身近に感じるきっかけにしてもらう。
実施学校:加計中学校、加計高校(1年生のみ)
実施アンケート内容
<朝礼時間パターン> 訪問前は挙手・口頭での回答聞き取り、訪問後はアンケート用紙を配付
●訪問前
1.民生委員を知っていますか?(はい・聞いたことはある・いいえ)
2.民生委員がどんな活動をしているか知っていますか?(はい・いいえ)
※「はい」の場合は知っていることの聞き取り
●訪問後
1.民生委員がどんな人たちか理解できましたか?(できた・できなかった)
「できた」と答えた人:民生委員について知ったことを記入してください。
「できなかった」と答えた人:どのような部分が理解できませんでしたか?
2.民生委員に向けてメッセージがあれば記入してください。
<授業時間パターン> アンケート用紙を配付
●訪問前
1.民生委員を知っていますか?(はい・聞いたことはある・いいえ)
「はい」と答えた人:民生委員について知っていることを記入してください。
「聞いたことはある・いいえ」と答えた人:民生委員の役割は何だと思いますか?
2.民生委員に聞いてみたいことや質問があれば記入してください。
●訪問後
1.民生委員がどんな人たちか理解できましたか?(できた・できなかった)
「できた」と答えた人:民生委員について知ったことを記入してください。
「できなかった」と答えた人:どのような部分が理解できませんでしたか?
2.民生委員に向けてメッセージがあれば記入してください。
町内のまとめ
「民生委員」という言葉を聞いたことはある人は一定数いるものの、活動内容についてを問われると「知らない」と回答する人がほとんどで、活動内容も「児童についての何かをする」という曖昧な回答や「分からない、想像がつかない」と回答している人もいました。
訪問後のアンケートでは「理解できた」と答えた人がどの学校も80%を超えており、町内6学校での訪問後理解度は87.8%でした。
「理解できなかった」と回答した人からは、「詳しい活動内容が分からなかった」「相談事を聞くというのはどのような活動か、どのような相談があるのか」「話の内容がよく分からなかった」「活動頻度はどれくらいか」という意見や質問が寄せられました。
質問に対しては、訪問当日の説明や、各学校ごとにアンケートの集計結果をまとめた資料を作成をしていますので、その資料への記載、配付したPRグッズを読んでいただくことで回答という形で補っています。
意見から、詳しい活動内容が分かりやすいように事例を挙げた説明をするか、より簡単な言葉で説明した方が良いという反省点も見つかりました。
どの学校も、民生委員へのメッセージを沢山記入していただきました。学校ごとにまとめてその地域の民生委員へ配付をし、民生委員のモチベーション向上にも繋げています。
訪問の様子
民生委員のマスコットキャラクター(広島県版ミンジー)のパネルやぬいぐるみを見せながら、民生委員の活動内容を紹介しました。
加計小学校
筒賀小学校
戸河内小学校
加計中学校
安芸太田中学校
加計高校
町内の保育所・こども園にも訪問しました
民生委員が地域を見守っていることを簡単に説明し、PRグッズを保護者向けに配付しました。絵本の読み聞かせや工作・ぬりえを一緒にして、園児との交流を行いました。