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令和7年度 帯状疱疹予防接種について
2025年度から、65歳の方などへの帯状疱疹ワクチンの予防接種が、予防接種法に基づく定期接種の対象になります。
帯状疱疹とは
帯状疱疹は水ぶくれを伴う赤い発疹が体の左右のどちらかに、帯状に出る皮膚の疾患です。強い痛みを伴うことが多く、症状は3~4週間ほど続きます。子どものころにかかった水痘(みずぼうそう)ウイルスが体の中で長期間潜伏感染し、免疫が低下した際などに「帯状疱疹」として発症します。周囲の人に帯状疱疹としてうつることはありませんが、これまで水痘にかかったことがない小児等には水痘を発症させる可能性があります。
日本では、80歳までに約3人に1人が発症するといわれています。また、皮膚症状が治った後も、50歳以上の2割の方は長い間痛みが残る「帯状疱疹後神経痛(PHN)」になる可能性があります。
定期接種対象者
■対象となる方
- 令和7年度内に65歳を迎える方
- 60~64歳で対象となる方(※1)
- 令和7年度から令和11年度までの5年間の経過措置として、その年度内に70、75、80、85、90、95、100歳(※2)となる方も対象となります。
※1:ヒト免疫不全ウイルス(HIV)による免疫の機能に障害があり、日常生活がほとんど不可能な方
※2:100歳以上の方については、2025年度に限り全員対象となります。
接種するワクチン・接種料金
帯状疱疹ワクチンには生ワクチン、組換えワクチンの2種類があり、いずれか1種類を接種します。
各ワクチンは、接種回数や接種方法、接種スケジュール、接種条件、効果とその持続期間、副反応などの特徴が異なっています。本ページ内にそれぞれの特徴について記載しておりますので、接種を希望される方は、記載内容を参考にして医師とも相談の上、接種するワクチンをご検討ください。
表1 帯状疱疹ワクチンの接種料金と接種回数
乾燥弱毒生水痘ワクチン 「ビケン」(生ワクチン) |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン 「シングリックス筋注用」(組換えワクチン) |
|
---|---|---|
接種料金 | 4,000円 | 11,000円×2回 |
接種回数 | 1回 |
2回 |
ワクチンの効果
いずれのワクチンも、帯状疱疹やその合併症に対する予防効果が認められています。
年齢 | 乾燥弱毒生水痘ワクチン 「ビケン」(生ワクチン) |
乾燥組換え帯状疱疹ワクチン |
---|---|---|
50-59 歳 | 69.8% | 96.6% |
60-69 歳 | 64.0% | 97.4% |
70-79 歳 | 41.0% | 91.3% |
80 歳以上 | 18.0% | 91.4% |
表2(「状疱疹ワクチンの定期接種開始に向けての声明」https://www.clib.kindai.ac.jp/search/pdf/guide_quote.pd)
副反応
- 生ワクチン
接種後 50.6%に副反応︓注射部位の紅斑 44.0%、掻痒感 27.4%、熱感 18.5%、腫 脹 17.0%、疼痛 14.7%など
- 組換えワクチン
注射部位副反応(2回接種合計)は 80.8%︓疼 痛 78.0%、発赤 38.1%、腫脹 25.9%など、全身性 副反応は 64.8%︓筋肉痛 40.0%、疲労 38.9%、 頭痛 32.6%など
接種に必要なもの
- 帯状疱疹ワクチン接種券
- 帯状疱疹ワクチン予診票
- 住所、氏名、年齢が確認できるもの(マイナンバーカード、保険証、運転免許証等)
- 自己負担金(シングリックス:11,000円×2回 ビケン:4,000円)
- 該当する方は障害の程度が確認できる書類(身体障害者手帳等)
接種券について
ワクチンの接種の際には、接種券が必要となります。
接種を希望する方は健康福祉課までご連絡ください。
※接種券は広島県内の医療機関でのみ使用できます。(一部を除く)
県外での接種をご希望される場合は、別途手続きが必要になりますので
健康福祉課までお申し出ください。
接種期間
令和7年4月1日 から 令和8年3月31日 まで
接種場所
広島県内の医療機関
- ※事前に予約が必要な場合がありますので、医療機関にご確認ください。
- ※医療機関の情報は、医療情報ネットホームページで検索できます。
- 医療情報ネット(外部リンク)
<外部リンク>
注意事項
- 定期接種の対象年齢以外の方が接種を受けられる場合は任意接種となり、接種費用は全額自己負担となります。
- 定期接種対象者の方が接種される場合、町が発行する予防接種券及び予診票が必要となります。
- 各医療機関により、接種できる曜日・時間等が異なりますので、必ず医療機関にお問い合わせのうえ予約をしてください。